野菜の栄養素激減の実態
私たちの体は、ミネラル、ビタミン、アミノ酸ほか、様々な栄養素を体内外から摂取、吸収、生成して成り立っています。
私はそうでしたが、皆さんも、「好き嫌いをしないで食べなさい!」ということを小さい頃、親に言われた記憶はあることと思います。
好き嫌いなく食べることは最も大切なことであることには間違いありません。
しかし、好き嫌いをなくして食べにもかかわらず、体に必要な栄養素が十分に取り込めなかったとしたらどうなるでしょうか。
どういうことかと申しますと、野菜、穀類などに含まれる栄養素が激減している実態があるのです。
下記の表をご覧ください。
これは、文部科学省の「日本食品標準成分表」に基づく、代表的な野菜(100g中)の鉄分の推移表です。
鉄分(ミネラル)はこの60数年の間に驚くべき減少をしています。限りなくゼロに近づいているのがおわかり頂けます。
以下は鉄分だけの比較ですが、とくに減少傾向の大きかった野菜類だけ、または成分だけをピックアップしたわけではありません。その他の野菜、果物、穀類等についても類似の傾向があることは予想に難くないと思われます。
栄養素年度別減少比較 (文部科学省「日本食品標準成分表」による/100g中) |
||||
野菜 |
栄養素 |
1951年 |
1982年 |
2015年 |
にんじん |
鉄分 |
2.1mg |
0.8mg |
0.2mg |
ほうれん草 |
鉄分 |
13.0mg |
3.7mg |
2.0mg |
大根 |
鉄分 |
1mg |
0.3mg |
0.2mg |
りんご |
鉄分 |
2.0mg |
0.1mg |
0.1mg |
ここから読み取れることは、「野菜・穀類・果物等から、体が必要とする十分な栄養素を摂取することは今後ますます難しくなるのではないか」、ということです。
初めて見た、知った方も多く、きっと驚かれたことでしょう。
店長が幼少だったころは「ほうれん草=鉄分」でした。今から50年以上前、ほうれん草を食べると百人力になって悪党をやっつけるという、「ポパイ」という痛快なアメリカのアニメがありましたが、それはもう昔話。
「野菜、穀類はミネラルやビタミン豊富な食べ物」だと私もあなたも思っていたはず。しかし現実は違っていました。
しかも昨今の日本人が野菜、穀類を食べる量は減少しています。野菜・穀類をたっぷり食べていても栄養素が満たされていないとすればもっと心配。野菜嫌いの人のミネラル不足はどれほどなのか・・・。
このまま何も対策を施さないでいると、数十年後には、ミネラルがどれもゼロに近づくことが現実味を帯びてきました。いったいどうしてこんなことになってしまったのでしょうか?
その答えは現代の農法にあると考えます。
「見栄え重視、促成栽培、野菜の旬を無視した農法・・・」。この反自然的、生産効率優先の農法が原因だと考えられます。
【その1.念入りな土づくりをしない】
土づくりをしなくても化学肥料をやれば促成栽培ができる。早く収穫するために、窒素、リン酸、カリ偏重の化学肥料を使うことで十分な栄養をまかなえるために、作物自身で土壌のミネラル等を吸収するために深く根を伸ばす必要がなくなった(根が浅いので倒れやすい)。
【その2.化学薬品により微生物が生息しにくい土壌になった】
化学肥料を過剰に与え、農薬の大量散布により植物の土壌からの栄養素吸収を助ける微生物が生息しにくい環境になった。必然的にミネラルが植物に吸収されにくい環境になり、収穫は早いが栄養素不足の作物が出来上がることになった。
【その3.栄養素が循環しない土壌になった】
ミネラルは元来地上に存在する元素なので昔は土壌にも豊富に存在した。植物(作物)⇒人間⇒堆肥⇒土というこのような本来のミネラル等の栄養素の循環システムが変化したために痩せた土壌になった。
重要なのは土壌のミネラル減少ばかりではありません。ミネラル不足の食物サイクルは、食べる人間だけではなく、作物をエサとする家畜にまで及んでいます。ミネラル分の少ない食肉や卵・・・。徐々に減少する食物サイクルのその行先は? そして我々の健康は?
だからこそおススメしなければならないのが「モリンガ」。まさに時代の寵児とも言えるでしょう。
栄養バランスを考えた食生活を送ることは必須事項ですが、「モリンガプラス」の食生活サポートも今後ますます必要になってくるであろうと考えています。
今こそモリンガの出番!ちなみに発酵モリンガの鉄分含有量は「21.6mg/100g」で、ほうれん草の11倍、にんじんの108倍。
野菜とモリンガのミネラル成分比較(100g中) |
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小松菜〈生葉〉 |
にんじん〈皮付き生根〉 |
ほうれんそう〈生葉〉 |
|||
ナトリウム(mg) |
12.8 |
39 |
15 |
28 |
16 |
カリウム(mg) |
684 |
2400 |
500 |
300 |
690 |
カルシウム(mg) |
1,580 |
450 |
170 |
28 |
49 |
マグネシウム(mg) |
143 |
210 |
12 |
10 |
69 |
リン(mg) |
212 |
1500 |
45 |
26 |
47 |
鉄(mg) |
21.6 |
6.6 |
2.8 |
0.2 |
2 |
亜鉛(mg) |
2.22 |
1.1 |
0.2 |
0.2 |
0.7 |
銅(mg) |
0.79 |
0.6 |
0.06 |
0.05 |
0.11 |
マンガン(mg) |
1.08 |
31 |
0.13 |
0.12 |
0.32 |
セレン(μg) |
182 |
- |
1 |
- |
3 |
モリブデン(μg) |
200 |
200 |
10 |
- |
5 |
◎発酵モリンガ:一般社団法人日本食品分析センター |